介護現場から寄せられる質問

Q. どんな職員でも使いこなせるようになりますか?

人材育成研修の教材としてロボットと触れるため、職員自身が利用目的を理解し、興味が湧いてから、使いこなしのコツを習得していきます。チームメンバーそれぞれの得意分野、不得意分野をお互いに理解し合いながら実践できるようになるための研修内容になっています。

Q. ロボットの利用が定着するか不安です。

研修講師がアドバイザーとなって、現場職員を直接サポートしていきます。使ってみて、現場に合わないときは利用を中止することができます。

Q. どんな研修をするのですか?

一人を深く知ることをテーマにしたコミュニケーション研修です。グループワークや現場実習が中心です。認知症の方に対する言葉の選び方や受け答え方、演出の仕方、観察の仕方などを学ぶほか、テレノイドの特徴やデザインの意味についても学びます。「患者の視点」「家族の視点」「支援者の視点」「開発者の視点」で構成されています。

【主な研修項目】 
・ロボット及び周辺機器の基本的な操作方法
・音声操作を行う際の発話技術
・外観デザインの理解
・テレノイドを利用した際の高齢者の反応
・テレノイドを用いたケアの目的
・実施時の記録、観察記録の共有
・継続実施のポイント

Q. ご入居者が本当に喜ぶのか疑問です

テレノイドを嫌う方もいます。しかし、10人中9人の方は「楽しい!」「かわいい!」というポジティブな反応をします。

Q. 忙しいのに手間のかかることをやる意味は?

 忙しさの背景には、主に①現場の人員不足、②ご入居者の不穏状態が原因で起こる予定外の対応の2つがあると思います。実はこの2つにテレノイドは役立ちます。

Q. テレノイドを使うと 不穏状態への対応時間はどれくらい減りますか?

落ち着いている時間は数分~数時間と幅があります。これはその時々の状況が違うためです。研修では、個別の状況や背景についても講師が一緒に考えて、効果的な使い方をアドバイスをします。

Q. 実際の事例にはどんなものがありますか?

認知症ケアの通常の現場でよく起こる状況として…このような経験があるのではないでしょうか。

30分の対面での対話をしても10分後には不穏状態に戻ってしまい、仕方なく不穏状態を放置して、他の業務に移行。それも20分位が限界で、また個別の対応が必要になるという繰り返し…次第に場の雰囲気も悪くなり他の入居者の方もストレスを抱え始める。

実際、このような強い不穏状態が頻繁に起こるようになった方に対してテレノイドを使う際に短時間の対話を間隔を空けながら繰り返し行うことで、強い不穏状態にならないように維持する、という使い方の事例もあります。

テレノイドを介した対話を10分程度行うことで不穏状態を緩和させ、50分程度の落ち着いた時間が生まれることを目指していくイメージです。

Aさんへの個別対応時間の合計はそれほど変わらないが、職員の集中できる時間が増えている。また、Aさん自身の不穏な時間が減ることは、他の入居者のストレス誘発を防止することにもなる。認知症ケアは24時間の連続性の中で様々な影響因子が関係しあうため、日常的な心のケアのアプローチ設計が重要。

Q. テレノイドの個性を一言でいうと何ですか?

ムードメーカーのスタッフポジションですね。

 一人の強い不穏状態が引き金で、他のご入居者も不快な気持ちになり、場が荒れた時、雰囲気をぱっと変えられるムードメーカーの職員の存在は心強い!のですが…、実際には苦手な職員も多いと思います。 テレノイドを使いこなすことでムードメーカーのスタッフ役を担えるだけでなく、職員自身のムードメーカースキルも自然とアップします。

ある時はくいだおれ太郎

番外編的な使い方として、イベントの際などに、テレノイドに特定の衣装を着せてそのキャラクターになりきって操作し、職員との掛け合いで盛り上げるのも楽しいですよ。

Q. 男性に拒否感を持つとか、女性に拒否感を持つという人にも使えますか?

 職員の外観がケアの限界になってしまうケースですね。テレノイドは性別の違いがないので、この限界を簡単に越えてしまえるのです。テレノイドと一緒に職員が対話を行うことで、女性嫌いの入居者の方がテレノイドの保護者として女性職員を認識し好意的に受け入れていくことも。

Q.  日本人以外にも使えますか?

使えます。職員が話す言葉がそのまま流れますので、母国語で話しかけることが出来ます。入居者の方も日本語以外の方が話しやすい方もいます。例えば、米軍基地がある地域では基地勤務だった方が英語での会話に親しみと楽しさを感じるケースもありました。職員が知らないだけで、外国語に親しみを感じる高齢者はたくさんいらっしゃいます。また、在日本人として過ごされて来た方々にとって母語での会話は長期記憶へのアプローチにもなることもあります。介護現場への外国人人材の登用も始まりました。ぜひテレノイドを通して、様々な国の言葉で語りかけてみてください。

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Q. フレイル予防になりますか?

なります。
例えば、普段は運動に参加されないのに、テレノイドからの「高い高いして欲しい」というリクエストに対して、ご自分の意志で持ち上げようと挑戦してくださる方がいます。約3キロありますので、結果は持ち上げられなかったとしても、テレノイドの存在が継続的なリハビリ意欲のきっかけになっています。

また、普段は無口だけれどテレノイドと対話をすることで饒舌になる方には、お食事前の利用もおすすめです。口腔体操の代わりに使うイメージです。ただし、時間が長すぎると疲れてしまって、食事での集中力が減ってしまうかもしれません。一人一人の状態や個性に合わせて、使いこなしていくことが大切です。